建築と嘘1

最近建築の内外装を決める段階にあって
このことをずっと考えている。


どうして建築は嘘をついてはいけないのか。



おそらくこれは今の建築家界にとってものすごく本質的な問いになるはずだ。


隈さんが著書「自然な建築」の中でコンクリートの化粧乗りがいいところが嫌いだと言っているのもおそらく同じ問題だ。


ところが実際には僕の担当している建築はコンクリート造であり、
その空間をデザインしようとするとどうしても化粧をすることになってしまう。


僕はどこでデザインする手を止めたらいいのか。
どこまでやったらディズニーランドになってしまうのか。
どこまでは許されるのか。


その答えはいま少しずつ僕の前に立ち現れてきている。


つづく


自然な建築 (岩波新書)

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