茶室 徹/藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ)

清春白樺美術館の敷地内に建つ茶室。
藤森さんの建築を見るのは初めて。
見る前は日本建築のかわいさを凝縮したような建物はずるいと思っていたけど、
実際に目の当たりにすると
そこにある伝統的とも自然発生的ともいえるような
ある種のプリミティブさに心を打たれる。


その場所にある地産の材料で、
人の手のみによって建築をつくっていくと
それは伝統的につくられてきた建築の形に
限りなく似てくるのだというような
プリミティブな手法がなにか時間軸に孔をあけて
古い様式を引っ張り出してきたかのような
そんな時空の歪みみたいなものを
この場所に見る気がする。