ドラクエ9

ドラゴンクエストIX 星空の守り人
ようやくひとまずクリア。
大きな悪に向かって一直線に突き進んでいくのではなく
小さなクエストの積み重ねをときに脱線しながら進むことで何かが見えてくるところとか
守備力や攻撃力以外の装備の楽しみ方が見出せる脱マッチョな感じは
現代的で面白いと思ったが
僕が決定的にこれをつまらないと思ったのは
世界の広がり方に奥行きがないこと。
世界が点の集まりでできており、いつまでも僕の頭の中で面になってくれなかった。


RPGの地図というのは読んでいる本の残りページ数に近いと思う。
いったところが増えていくと少しずつ終わりが近いことが分かってきてしまう。


たとえばFF3の浮遊大陸から出て海に沈んでいた陸地が浮かび上がってくる瞬間とか
DQ3の裏の世界みたいに、そこにすこーんと奥行きをつくられるときの興奮が
このゲームのストーリーの中にはなかった。
ただそれはすれ違い通信というシステムによってつくられていて
それが僕のリアルな生活のあり方を少し変えてしまうくらいだったので
(人が多い所に行くときはDSを持って出かける)
まあ面白かったのかも。


本でも同じで読み終わる頃にわーこれもう1回読み返したいみたいな
価値の転換が生まれる本てやっぱり面白いでしょ。



せっかく天使という始まりであるのなら
世界を鳥瞰している嫌な感じの主人公が
どんどん近視的になって目の前の困ってる人を助けずにいられなくなる
くらいの設定でも良かったのに。
最初から最後までお人よしな人間なんてつまらない。