セシル・バルモンド展@オペラシティ

crz_joe2010-02-11

ものすごく力の入った展覧会でした。
序盤の迷路のような構成とそれを結局壊して進まないといけない展示方法が新鮮。
全体として面白かったけど何かが腑に落ちるような感覚がなかった。


僕がセシル・バルモンドを見ているといつも思うつかみどころのなさは
単に彼がギタリストとしてもプロになれてしまうくらいの天才で
追いつくことができそうにないジェネレイターだからではない。


それはきっと建築の構造というある種非常に数学的で論理的なものを題材にしながら
ロジックは不明瞭なまま、もしくはより不明瞭になるような物語るところにある。
構造家という肩書きを前にして左脳で捉えようとするから
いつも釈然としない気分になる。


この展覧会で発見的だったのはアーティストとしての彼の一面で
右脳で捉えると急にすべてがすんなりと飲み込める瞬間がある。
次の瞬間には手がけた建築作品を目の前にしてやっぱり???てなって
この人の脳の使い方を見てみたいと思う。