乳と卵/川上未映子

世の中はなんとなく蓋をされてしまっている事に満ち溢れていて
面白がって蓋を開け始めたら結局痛い目を見るのは自分。
たとえば臨死江古田ちゃんとかいい例けど、
そういう蓋をぼんぼん開けていく作業は痛快な分痛みが伴う。
その点江古田ちゃんは最初から自虐的な道をちゃんと行っているなあうまいなあと思います。
こういう蓋を開けられる生々しさ、単にテーマが生々しいということを通り越して
女性の方がうまいのはやっぱり生物学的な問題なんかな。
男はもっと格好つけているもん蓋。
僕のこの感想文が微妙にその作家の影響を受けている感じに毎回なるのは
脳学的な問題?川上さんに関しては結構本質的に似ている気もするけど。。
で、川上未映子は男子と女子とで全然感じ方の違う作家という気がします。

乳と卵 (文春文庫)

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