オランダのアート&デザイン新言語@東京都現代美術館

面白かったのは一番最初に展示されているTed Noten(http://www.tednoten.com/)が指輪をアクリルで固めたハンドバックみたいな既存を変容した作品をつくっていたところ。少し補完される。続くMaarten BAAS(http://www.maartenbaas.com/)もリートフェルトの椅子を燃やしてエポキシで固めたりしていて、Droog Designの延長に彼らがいるのを感じる。


強烈だったのがMartijn ENGELBREGT。コミュニケーションをテーマとしたアート。迷惑電話撃退マニュアルだったり、ご近所ショップと名付けられたご近所の見知らぬ人とコミュニケーションをとるためのグッズ(たとえば隣に住むきれいなお姉さんに送るためのパンティーetc)が集められたワゴン。
ワークショップ的にコミュニティに介入しようとしていく作品もある。
コミュニティの問題がこれだけアートになっていくのは面白い。


学生のときに北川フラムさんが企画した千葉の新興住宅地でのアート/建築の研究室によるアートイベントに参加したことをふと思い出す。あの頃はワークショップ型の企画について、それって作家としてどうなの?(記憶が正しければアンチ山本理顕という立場として)と思っていたけど、今やこうして、コミュニティを促進して文化レベルを底上げすることにこそ、アートが役立つ時代になったというべきなのかもしれない。