2005-01-01から1年間の記事一覧

オー!ブラザー/コーエン兄弟

脱色したようなモノクロに黄色だけを着色し直したような絵がすごくきれい。 何かが欠けていることで魅力的な人間が織りなすロードムービー形式のコメディ。 もしくはずれた文脈がつながっていくことによって起こるというコメディに隠れ たロードムービー的本…

ちゃぶ台をひっくり返される夜更け

朝ゆっくり起きて夕べ見きれなかった映画の残りを見終わりテレビをつけるとマラソンの高橋尚子がちょうど国立競技場を出たところで、毎日通る道が上空から写されていた。 駅から会社に向かう途中、いつも平日に寄るカフェと違うグッドラックカフェという変な…

ジーニアスというよりむしろジーザス

ついに動かなくなった僕のipodを抱え、昼休みに事務所の自転車をこいで代々木体育館脇の坂を颯爽と駆け抜ける。 sgymからの前評判のおかげで全く信用がおけないappleの修理センター、Genius bar。 名前からしてかなり笑えるのだけど、 受付してもらって待っ…

勝ったら出るかな

ボーナス。 出張でいないボスを抜きにしてかなり盛り上がる。 僕は今のところ就職先の選択について間違いじゃなかったと思っている。 勢いをあと1週間持続できるかが一番の問題。

真夜中の5分前/本多孝好

恋人が2人も死ぬ軽薄な展開の小説にしては読む価値があったと思う。 もっとも3か月前に読んだらこんな小説家死ねばいいのにとか言っていたかも知れないから、 恋愛小説に対する人間の感情なんてずいぶん勝手なものだ。 広告業界につとめる主人公が不必要な…

アジア一の瞬間

1週間降り積もった雪が土曜の夜にやっと溶けて今日も自転車で橋を渡って猿を見たり紅葉を眺めたり折り紙で12面体を折ったりと本当にのんびりした日曜だったのが、親父からのチケットが手に入りそうだという電話であわてて水道橋に向かった頃には試合は始まっ…

ビッグ・リボウスキ/コーエン兄弟

ある二つ以上のものごとをつなげていくときに、全然関係ない物どうしをつなげるとコメディになるし、関係の推測される物どうしをつなげるとミステリになる。ということをコーエン兄弟は発見的にデザインしている。 何でもベトナムと結びつけてしまう主人公の…

大人買いまでもう本当にあと少し

Modal Soul-2nd Chapter Of Metaphorical Music / Nujabes ソウルジャズヒップホップの融合とでも評すべきnujabesの2ndアルバム。給料日後だったら即買いだけどなー。給料やすいしなー。3000円のCDなんてここ5年は買ってないよなーとか思う。 Down in Albion…

土曜日はカフェでお茶を飲むように

いつもより二時間遅い電車で東京体育館の前に出ると、太陽の角度が全然違って道が明るく、平日の朝のような通勤者ではなく体育館や国立競技場に向かう人たちの流れがあってそれだけでもだいぶ週末感にあふれている。 自主的な1級建築士試験と実務の両方を兼…

会社まわりの社会性

昼休み弁当の昼食を済ませて、天気の良さにふらっと外へ出る。GAギャラリーまでは歩いて5分くらい。 コンペの案に煮詰まって行く手近な建築書店だ。 道中はダンススクールとかデザイン系の専門学校がたくさんあって、一目でそれと分かる若者に溢れている。 …

国立競技場駅の長いエスカレーターを上がると、昨夜の激しい雨音が嘘のような青。 都心にしては青が広がる東京体育館前の広場を横切って僕はモスバーガー前の交差点を渡る。 月曜の朝はいつも通りカフェに入ってモーニングラテを頼み、 5分ほど席に座って通…

東京ハウス"カド"/阿部仁史

敷地の南側の住宅に配慮して思い切り勾配をつけた屋根はキャラが立ってて良かったが、 中に入ったらちょうどその敷地の南側に住んでる近隣の方が、 思いっきり大きくとられた北側の窓に対して文句を言っていて、 確かに敷地に高低差もあって上から見下ろすよ…

休日のような土曜のようだ

朝10時に出社して勉強会。1級の勉強と仕事のノウハウを同時に身につけるための企画。 なかなか気持ちがいい。 天気がいいのと休みの日に早起きしたのでみんな気分が良くて ふらふらと恵比寿に出かけて阿部さんの東京ハウスを見に行く。 帰り際、ずっと気にな…

堀幸一ベストナイン受賞

長年の苦労が報われたという意味で 個人的に優勝より嬉しい。 草野球チームで背番号5をつける僕も今シーズンのヒットの8割が右方向。

東京ハウストークショー/塚本由晴、阿部仁史、千葉学

夕方からのシンポジウムに事務所ほぼ総出で行く。意外とゆとりがある感じだ。 トークショー自体はつまらなくて、相手の顔を見てバリエーションのあるモノを設計したい建築家と それをプロトタイプとして切り売りしようとするディベロッパおよびメディアの間…

担当小田原

同期で相方で10月からabwのkrvとひとつの席を競うことになった。楽しみ。 原宿も東郷神社の近くは本当に静かで、 それはあのあたりが完全に町の裏側のようになっているからで、 今日みたいにすっかり冬空の綺麗な日には 外で食べる弁当が最高にうまい。 すぐ…

原宿の生活

財布を空けると、10円玉の縁は普通ギザギザなんですと言わんばかりにギザ10が3枚も入っていた。 朝通勤途中、東京体育館を横目に過ぎたところのカフェに入る。 ソファに座ってモーニングラテを飲みながら通勤者たちを見ていると、 ふとポルトガルはリスボン…

今日の大人買いまであと少し

STARS OF CCTV / HARD-Fi Disco+SkaでDiscaだって。踊れるロックの最前線。FranzやKasabian以降、正直最近この手のバンドがまた飽和状態になってきているのであまり新しいとは思わないけど、その中でも頭ひとつ飛び抜けていて、多分これで打ち止め。次なるム…

玉川台の住宅/石黒由紀、若松均、みかんぐみ、納屋事務所

4人の建築家による4棟の建て売りミニ開発。 ガレージと盛り土で基壇をつくる所までは共通のボキャブラリーで その上のボリュームは思い思いにつくられている。 とは言え敷地境界の曖昧なその建ち方にとくに発見的なものがなく 内装とかのテイストだけが統一…

高円寺集合住宅オープンハウス/千葉学

TPOの企画の集合住宅。 建築事務所って入ってみるとアトワンみたいに殆ど全部を作品発表できている事務所ってなかなかなくて 未発表の作品も結構あったりするのが分かるけど、その中でこれは建築雑誌には発表できないけど penやbrutusには載るんじゃないかと…

ゲームのルール

レクチャーで使うパワポの作成を頼まれる。 ちゃんとまとまっていないchbさんのアイデアを聞いて それをダイアグラム化してくれという仕事。 chbさんは「ゲーム」や「ルール」という言葉を多用して 僕は交換可能であることに対する積極的な可能性として捉え…

東京湾景/吉田修一

通勤中結構座って本を読めるのが嬉しい。 僕はラブストーリーなんて文章の叩き売りでしかなくて 軽薄で全然本質的でないと思っていたけど これは本当に読む価値のあるラブストーリーだ。 人が人を好きになっていくこと。 人を好きで居続けられないこと。 そ…

31年ぶり日本一

仕事中、突然鳴り続けはじめたメールの着信音で僕はそれを知る。 シーズンを通して成長して、最後には本当に誇れるチームになったと思う。 勃起しそうなくらい強かった。 背番号26は和田孝志だと未だに思ってしまうファンこそ歓喜して欲しい。

所員2日目

自分の頭が完全に東工大化されていることに改めて驚く。 建築の作品性について非常に固執した世界の話だ。 僕自身勿論それには固執しつづけるに違いがないが、 ちゃんと成立しているそうでない世界の方から それをふり返れるのは楽しい。

社会復帰

しました。joeの外部記憶です。 少しだけリニューアルしました。 初出勤の朝。 地下鉄の駅から出口を上がると正面に国立競技場があって僕はスケール感を失う。 秋の木漏れ日が心地いいキラーストリートを青山方面に少し歩いて右に折れ、 墓地の下をくぐって…

秋葉原

秋葉原という町は小学校から高校に上がる頃までの10年近く僕の通学路の途中にあって、 僕も人並みにゲームとかした人間だったから、 よく途中下車をして軒を連ねたゲームソフト店を回っては値段を比べたりしていて、 そんなことが可能なのは日本でもこの場所…

ジャン・プルーヴェ展

廃校になった中学校を利用した展覧会。 といっても仮設なのでほとんど文化祭レベル。 これで千円も払うと思うと実際かなり萎えて、 空間の力って偉大なんだと当然のことを思う。 そういう意味では美術館やカフェで空間に身を置くために払われるお金の一部は…

7月24日通り/吉田修一

退屈な田舎町の日常にいかに非日常性を重ねて楽しさを描き出すかという現代の生活のあり方を見事に書いていると思う。非常に現実的な結末も気持ちがいい。

リアル鬼ごっこ/山田悠介

中学生並の貧粗な文章力と二番煎じの想像力。 これでベストセラーになるなんてどうかしてるよ。。

14年越し

この瞬間を幾度夢見たかしれない。 夢という言葉よりは妄想の方が相応しかったかもしれない。 だから正直。夢にも思ってなかった。 ロッテがピンクのダサいユニフォームで千葉に移転してきてから14年。 そのニュースを知った当時、僕は野球少年だったはずだ…