建築
僕の中で建築がいろいろなものを人を媒介にしてつなぐ装置であるというのが大前提に合った上で 最近僕の中で目指されているのは建築がつなぐものが空間だけでなく 時間でもあるような建築。 分かりやすく空間を3次元、時間を+1次元の4次元とすると 3.5次元の…
最近ほぼひとりで42万?の再開発を担当している。 マスタープランができたら協力している組織設計会社と共同作業になるのだが いずれ共同作業になること、敷地がノーコンテクストだということもあって かなりダイアグラム的なデザインの、設計システムのしっ…
近隣の地下鉄の駅からタクシーで駆けつけて 見るなりすぐに空港へと急ぐ強行スケジュール、滞在時間5分くらい。 上海の割と細い通りに面して立つ。 鏡面ステンレスのプランターに植えられた植栽の緑と そのステンレスに反射した通りの街路樹の緑が 一体とな…
前日わざわざ平日にも関わらず足を運んだのはこれが見たかったから。 ものすごく地に足のついた建築だという気がする。 フィジカルにもメンタルにも開かれた建築。 大学の建物が街に対して何をすべきなのか。 それにちゃんと答えている。 本来僕の知っている…
表彰式に併せて金賞受賞OBのhrbysさんmtsmらと出かける。 さすがにこの歳になると好き嫌いがはっきりしていて 僕はその場所の固有性をうまくシステムに乗せて再構築しているようなものが好きで 固有の空気感とか構築するシステムの明快さみたいながあると…
内装や外装のディテールを決める段階になって 遠隔地でしかも中国で精度が全く期待できない状態で なるべく物と物の納まりを避けていったら どんどん化粧が毛羽立っていって 窓から外装の端部が見えたり 内装材の隙間に素地であるコンクリートが見えたりして…
アマゾンで買ったら六本木のツタヤで見たよりも3000円近く安かった。 建築を材料にしたアートばかりを集めた作品集。 表紙のようなコラージュとかインスタレーションが並ぶ。 建築的というよりももっと直接的にアーティストが建築を素材にどういうことができ…
おそらく北朝鮮の核ミサイルに対抗すべく 日本の最新技術を駆使して開発された モビルスーツとかいうらしい兵器を ゆりかもめの上から発見した。 当然下車して仕様を確認に行く。 北から偵察に来ている人たちだろうか。 まだ未完成なのにすごい人出。 最新鋭…
すっかり藤森ツアーみたいになってしまった旅の終着点。 一見戦国時代とかよりもはるか昔に建てられた砦のようで プリミティブとトラディショナルの間にあるような 歴史家である藤森さんにしかつくりえないような含蓄建築。 川沿いにべたっと広がった街から…
藤森さんの美術館からさらに少し山奥にある対極的な建築。 徹底的に標準化されたことでシンプルで力強い。 障害者の描く画にもねちねちと根気強く細かい画を繰り返しかくことで できている素晴らしいものが多かったが それが特性なのかよく分からないところ…
山奥の谷間に現れるどんぐりだかつくしを思わせる外観。 その第一印象だけでこの建築に対して好感をもててしまうところがすごい。 庇のしっかりしたエントランスが迎えてくれる。 そこで料金を払ってそのまま裏側の庭へ抜け 斜面を上がって2Fへ外部から再度…
見つけるとテンションが上がるタイプの久々の建築。 なたで割ったような仕上がりの板で覆われた外観がよい。 教会と併設住宅の間でその同じ板が普通の仕上げに変わってて うまくコストコントロールもされている印象。 交差点に向かって飛び出したエントラン…
ちょうど竣工してから10年建つ、静岡という小さな街には明らかに不釣合いな巨大建築。 文字通り巨大な戦艦のようにそびえたっている。 衝撃的だったのが大ホール。 昔新建築で見て嘘でしょうっていうくらい壮大なホールが 開放されて巨大な屋内広場となり、…
アプローチしていくとインド建築的なシンメトリーが引用されている。 それほど大きくない室内を壁に沿って少しずつ上がっていくと 上がりきった所で中央にある入れ子状の壁の中を階段で降りていくという 全体の構成が把握できる瞬間があって シンプルだけど…
清春白樺美術館の敷地内に建つ茶室。 藤森さんの建築を見るのは初めて。 見る前は日本建築のかわいさを凝縮したような建物はずるいと思っていたけど、 実際に目の当たりにすると そこにある伝統的とも自然発生的ともいえるような ある種のプリミティブさに心…
卵の殻の一部のようなシンプルな構造にアクリルのキャップが たくさん埋め込まれて模様をつくっている。 衝撃的なのはこれが開くという事実。 建築とプロダクトデザインの曖昧な領域の上にたつ建築。 見ていて気持ちがよいと思ったのは プロダクトっぽさに突…
緑に囲まれた環境に建つ建築としては閉じすぎていると思うけど 自分だったら絶対にやらない手法の方が最近は見ていて面白い。 建築を始めた頃に思っていたドグマティックな つまり主体が施主側にではなく建築家側にしっかりとある 建築家像の手法がそこにあ…
延面積で15万?くらいあった海外のプロジェクトのマスタープランを無事にアップ。 これだけ大きい規模の設計はもちろん初めてだったけど 規模が大きくなればなるほど、僕にとって設計は微分積分みたいになっていく。 建築の設計は大きなスケールでのスタディ…
写真:隣地駐車場からの全景僕が前の事務所で基本設計を担当したスケルトン/インフィル方式による12戸のコーポラティブ長屋住宅。 いくつかの仕事の合間に1ヶ月くらいで形にした気がする。 設計されたのは建築空間のデザインというよりは、ディベロッパーや…
最近建築の内外装を決める段階にあって このことをずっと考えている。 どうして建築は嘘をついてはいけないのか。 おそらくこれは今の建築家界にとってものすごく本質的な問いになるはずだ。 隈さんが著書「自然な建築」の中でコンクリートの化粧乗りがいい…
大島さんプロデュース。 今年一番心が躍ってしまいました。 以前東工大の建築教育には文化があると書いたけど http://d.hatena.ne.jp/crz_joe/20081005 これはまさに伝統芸能。 追求された建ち方 銀色の板金の壁の高いところに引き違いの窓 角から斜めに突き…
出社前にいろいろな人への挨拶回りを兼ねて少しだけ立ち寄る。 前半はほとんどインテリアの話ばかりだったが、どの人も丁寧に考えているので楽しい。 ただ話を聞いていて以前ほど共感を感じ得なくなっている自分に気がつく。 こうした議論が他人への共感によ…
大島さんのプロデュース。 線路沿いの三角形の敷地に立つ狭小住宅。 三角形の角が切られた多角形平面が北側斜線できられるまで立ち上がったボリューム。 窓枠まで吹き付けられた狭小住宅はおもちゃみたいにも見える。 中に入ってみると色使いや窓の配置も多…
246から1本裏通りに建つ雑居ビル。 マタニティ建築。 コンクリートの強固な感じと女性らしい曲線のマッチングが不思議。 最近、自分の担当物件も含めてできあがった建築が ポストモダニズムの頃のそれに非常に近よってきてると思う。 趣旨は結構違うのに客観…
仕事上の関係で水族館見学。 アクリルの技術のすごさを目の当たりにする。 ここがすごいのは最近どこの水族館にもあるトンネル上の空間なんだけど 20mアクリルを現場で重合しているせいでサッシがまったくなくて さらに水の上にトップライトがあるところ。 …
天気がいいのでそのまま東横に乗って横浜まで。 緑の芝生の中に小さな住宅くらいのスケールでちゃんと建っていた。 平田さんがすごいと思うのは、やりたいことが最初から最後まではっきりしている感じだ。これがやりたくてそのままやりました的なにおいがあ…
久々の千葉マリン。今年はサマソニにも行かなかったのでどうしても幕張に行きたい欲が募る。ここの空の広さと海風が僕にとっては第二の故郷みたいなものだ。 マリンにくるたびに年々スタジアムが変化していくことに驚かされる。 スタジアム外回りの賑わいも…
割と坪単価の低いOYMDの住宅で木毛セメント板を使用していたのだが うまかったのが、石張りと同じようなスケールに割っていたこと。 それだけで高級感が出ていた。 目地に対する僕らの記憶がそれを石に見せるのだと思った。 玄関土間が歯医者になったみ…
に負けました。(佳作) もう少し上に行って欲しかったけど ドイツであんなにヒートブリッジが多い建物つくろうとしたら こんなもんか。 世界一出隅入隅の多い建築になったのに。。 朝から連敗でテンション低いです。http://www.neubau-buehnen-koeln.de/erg…
久々に菊竹事務所の塚本さんや、今やすっかり大先生になりつつある平田晃久さん、桑田豪さん、猪熊さんらと飲む。 猪熊さんが展示を控えているという話に森美術館の前田さんがいろいろな人を巻き込んだほうがいいとふっかけていて、建築の展覧会でこそ受ける…