2004-01-01から1年間の記事一覧

きょうのできごと

ビルに挟まれた男と海に打ち上げられたクジラが田中麗奈に恋をする話だった。おわり。

メタファーとしての鵜

夜8時過ぎの第二次帰宅ラッシュみたいな時間帯。 座っている僕の前にその鵜は立っていた。 鵜はSamuel BarberのAdagioの譜面を熱心に読んでいた。 突然の雨と人の多さで車内は異様に蒸していて 譜面がときどき前後に揺れると、僕はAdagioが鵜によって団扇に…

告知

ミュンヘン工科大の関係で小さな講演会を開くことになった。 素材構法の開発に取り組んだ住宅をつくるオーストリアの建築家ヴァルター・ウンターライナー氏の講演会。 トマス・ヘルツオーク、ヴェルナー・ゾーベックを両翼とし、ドイツを中心に広がるマテリ…

寝くさす

久々の二日酔いで気持ち悪い朝も頑張って郊外へ出てネクサスを見る。子供たちの遊び場になるコールハース棟は容積率が低いせいもあるけど、集合住宅らしくない佇まいがスティーブンホールやマークマックに比べると圧倒的に魅力的。

河口恭吾ライブ

昔のバイト仲間の河口恭吾が1500人規模のコンサートホールをいっぱいにしていることに受ける衝撃。かっこいいーとかいう黄色い声援においおいとか思うけど歌うまくなったなあと感心しながら聞き入る。その昔、いくら練習しても僕なんかNYの教会で歌ってる黒…

急襲

友達を訪ねたついでに寄る九大の近くの箱崎宮という元寇にまつわる神社。青空に誘われてこの参道をずっと海の方に歩いていくと鳥居の先に見える都市高速。博多で一番かっこよくて楽しい都市イベントのひとつだ。片側2車線が積層されているので高さがあるし、…

福岡〜熊本

レンタカーの軽自動車を120キロでぶっ飛ばすと、ちょっとした風でも飛んでいってしまいそうな福岡から熊本へのドライブ。雲は僕らの行く先をよけて青空をつくりだす。高速を下りて安藤忠雄の装飾古墳館へ立ち寄る。古墳がランドスケープのように扱われている…

小さな都市

地面に寄り添っていく飛行機の窓から見える風景があまりに都心なのがステキな福岡。移動のストレスレスは大事なway of life。実際に町にいても飛行機が怖い程でかい特に九大の辺り。慣れるまでいちいち身を屈めてしまう僕、もつ鍋ですごく幸せな気分になる。

Wolfgang Tillmans展

ドイツの美術館の本屋でいっつも見ていて気になっていたTillmansの展覧会。すごく明快なコンセプトがあるわけでないけど、ひたすらキレイな写真たち。僕は鈴木清剛の小説を読んでいるみたいだと思った。写真に登場する独特な彼の周辺の人間やライフスタイル…

予言と冒険

コンペの提出のためにK谷が強制帰郷になったから期限が朝まで伸びて僕は学校に4連泊。朝のラッシュが本格的になる前に電車を捕まえて家路を急ぐ。武蔵小山で座れた次の瞬間に大手町で、また次の瞬間に神保町になった。僕は時間の概念を全く感じる事なく、8mm…

弱くなった

日にちが経つにつれ無能さが判明してくる助っ人外国人たちを巻き込んで新5人戦隊編成で挑むコンペは台風とt師不在の慰みの中で牛歩戦術のように進む。僕は最強の5人戦隊の頃の事を懐かしく思い出した。

年に2回は来てしまう

朝起きると天気がよくて僕は鎌倉。うっすらと紅葉しかかった紅葉越しの西日を楽しむ。3日連続で眺めるきれいな夕方。

アトリエワンオープンハウス

と言っても住宅でなくて診療所。 2層吹き抜けの大きな箱の中に診療の機能が小さな箱として落とし込まれていて、その両側のスペースが待合室、ベッドになっており、Box in Boxの明快な構成が診療所というプログラムにぴったりとはまっている印象。 高いスリッ…

フジヤマ

久々に天気がラブリーでそれだけでもう幸せになる。大岡山で東急大井町線に乗り換えて緑が丘に向かう途中、富士山が見えてそれが僕をもう少しだけ幸せにさせた。夕方誰が言いはじめたのか、気付くと研究室総出で屋上へ見にいく夕日。夕日の角度とそれを眺め…

小泉雅生自邸OH

都立大藤木研時代の1コ上の先輩F澤氏のメジロスタジオとの共同設計の小泉自邸のオープンハウスにドイツ人やフランス人やスウェーデン人を含む総勢10名で押し掛ける休日。造成地の凹みに上の道路に沿った人工の地盤が置かれ、その下の平面を外庭がかきとって…

低気圧による非日常

朝から1日中台風情報を流し続けるテレビ、家に閉じこもる。夕方一番雨が強くなった時間に外に出てみると家のすぐ隣の荒川は河川敷まで増水して水浸しになっていて楽しかった。

INAX対談:塚本由晴 vs 五十嵐淳

雨はさらに強く降る。 僕のいない1年の間にメキメキと頭角を現わしてきたらしい彼とt師の対談。北海道旅行中に本人と会ったことがあると言う研究室のメンバーと話ながら雨の中を会場へと向かう。聞いたところどうやら言葉を駆使して建築を語るとか大きな物語…

雨と対談

朝、s本研とフットサルゲームの雨。僕らは新外国人の力を借りて延長戦を逆転勝ち。抱き合って喜び雨に濡れる。これで1勝1敗。

時間移動

僕の部屋から見渡せる空間いっぱいに満たされた雨が僕を不当に悲しませる。 たとえば何の前触れもなく鳴った電話で僕は1年前に引き戻される。 そして僕は突然ガエハウスの床暖房の死を告げられるのだ。 これから僕がしなければならないのは渡欧中の施工会社…

トコロ?

これカワイー。 http://www.tokolo.com/

成長を止めた社会におけるプログラムのありかたについて

ミュンヘンからAusmipのプログラムで千葉大と東大に4ヶ月ずつ留学する友達のトーマス・ミュラーが日本に来て3日ほど僕のうちに泊まっているのだが彼の名前はドイツでは鈴木一郎みたいなベタさを持っている。 買い物ついでに秋葉原を案内した後で広告の余った…

アフターダーク/村上春樹

僕は去年のクリスマスイブに見た素敵な寝顔の女の子を思い出した。そのコはたまたまのタイミングでミュンヘンに寄っただけだったのだけれど、皆実家に帰ってしまって日本人の男だけという実に寂しいクリスマスパーティーでそのコの寝顔だけが僕らを幸せにし…

週末は非日常?

ヨーロッパの冬くらい厚い雲に覆われた暗い土曜日、僕はひとり町を徘徊するように、ギャラ間のマンジャロッティ展に。 彼は造形的にいろいろと遊んでみて、できたオブジェクトから使い方を見いだしている感じ。そうしてそれをかなり適当に投げ出して使う側に…

首の皮ギリギリ

今パ・リーグかなり熱いプレーオフ3位争い。 9月の試合なんてここ10年は消化試合だったけど半分理不尽ともいうべきこの新しい制度のおかげで、僕のフランチャイズにも首位と15ゲーム近く離れているのに制度上一応まだなんと優勝の望みがあるというすばらしい…

partyの習慣

朝から酒を買って掃除機をかけて窓を拭いてゴミを捨てて犬を散歩に連れ出してまた掃除機をかけて食料を買いに行ってまた少し酒を買い足してわあ後1時間半しかないと思いながら料理を作り始める。 今日は鯛のカルパッチョと鶏肉とチーズのサラダとモッツァレ…

落ちぶれて住まん

昨日から両親がイタリアに旅行に出かけ、その前にカナダに旅行に出ている姉夫婦の飼い犬と二人家に残された。 こう書くと僕はなんだかもの凄い家の息子みたいだ。 まあそんなことで今日は大阪の犬展覧会の準備でパツンパツンになっている研究室を早めに抜け…

日記

帰りの電車で角田光代を片手に前に立つ女の人のお尻を見ながら思った。状況に応じてTバックの下着をきちんとはける女性は理性的だと。 そんなことをぼーっと考えていると目黒駅から完璧な女子中学生が乗ってきた。村上春樹の小説に出てきそうな完璧な女の子…

東京における原体験的風景

昼過ぎHgと本郷の東大近辺をうろうろと散歩する。この辺りはその昔樋口一葉が住んだりしたこともある下町で、細い路地に植木や洗濯物がはみだす昭和初期のようなまだ情趣ある風景が残っていて楽しい。特に家の前の植木がこの町の社会性を担っている。 その後…

台風過ぎて久々千葉マリン

もの凄い量のマンションが完成していることにまず驚く。 外野席には繰り返される合併反対の横断幕。 相変わらずな熱い応援と愉快な野次。 海風の夕涼みと生ビールに花火。 僕はふと気づいた。 これはもの凄く日本的な文化だ。 野球の間合いには日本映画的な…

ミュンキョー

ミュンヘン留学組のメンバーで親友のHgが九州から上京したのをきっかけに、同じ寮に時期を重ねて住んでいた東大のYukiとHrnaと4人、東大近くの居酒屋で飲む。やっぱり楽しかった時間を共有できていた仲間が集まると楽しい。 「楽しい」とは他人と何かを共有…