ネパ4 カトマンドゥ

明日のデリー行きの飛行機まで、のんびりしようかと思ったものの、結局カメラを片手に自転車に乗ってしまう。きっとこの街の密度感がまったりするとかそういう気分にさせてくれないのだと僕は思った。 クラクションの中を抜けて10kmくらい南に走ると丘の上の…

ネパー3 カトマンドゥ

自転車に乗ってチベット仏教最大の寺院、ボダナートへ向かう。入るなり入り口でチベット難民が集まって何やら祈りを捧げていた。壁にはCHINA STOP KILLINGと書かれた紙。この時僕はこの日ラサで100人もの人間が殺されたことを知る由もなかったが、彼らの自由…

ネパール2 カトマンドゥ

朝食を求めて街を徘徊する。入ったレストランがすごく丁寧でサービスという概念についてはどうやらこの国はインドより優れているらしい。広場の王宮に入ると、組石造の壁と木の架構でできた大きな建物に囲まれる。屋根や窓枠が木造なので体感的にはほとんど…

ネパールの1 スノウリ→カトマンドゥ

朝早くにバスが出て北上する。周囲の建物を見ていると少しずつ屋根型や軒が出てきて、それが雨量の増加を物語っている。バスは川沿いの田園風景を横目に延々と走り、今にも崩れそうな集落がときどき姿を現す。 こういうプリミティブな風景が好きなのだと僕は…

インドが6 バラナシ→スノウリ

朝、ガートを最後に散歩してリクシャーでバス停に向かう。 バスに乗り込むと定員オーバーだったせいかいきなり運転席の後ろのスペースに乗せられて万事休す。 狭いしうるさいし椅子固いし怖い。丸一日の大敗。 バスは街に着くごとに中心地を抜けていくからそ…

インドが5 バラナシ

ゆっくり起きて朝食を取りガート沿いにひたすら上流へ向かう。 途中で欧米人に道を聞くとリクシャーかボートで行けば?そんなに高くないんだからという。もっともだ。貧乏旅行でもないのにたかだか100円200円のためにどうしてこんなに歩いているのか自分でも…

インドが4 バラナシ

朝6時にドアをノックされて目が覚める。ガートに導かれてボートに乗ると、朝早くから沐浴する人、洗濯をする人が結構多い。 少しボートが進むとガートの対岸から太陽が昇り始める。オレンジに染まる街を見ていると建物は意外とガンガーに対して正対している…

インドが4 バラナシ

3時間遅れて着いた電車を降りると、外は異様に暑く、自分がエアコンの効いた寝台に乗っていたことを今更気づく。 サイクルリクシャーでガンガー(ガンジス川)方面に向かい狭い路地を歩いてホテルを探す。 牛が正面から来ると横に避けないといけないくらい路…

インドが3 アーグラー→バラナシ

7時過ぎにタージ・マハルに入るとものすごい人の数。床まで大理石な大きな台座に靴を脱いで上がってみると、微妙な大理石の質感の違いやそれを際だたせる目地がつくる真っ白な空間に包まれる。あちこちに鈍く反射する朝の光と空気中のチリホコリがなんとも幻…

インドが3 アーグラー

朝の6時過ぎにタージ・マハルに出向くも金曜は休みで、仕方なく河原に出る。割ときれいな芝生の上、ふとみると歯並びのきれいな人間のしゃれこうべが落ちていて血の気が引いた。。 川渡しのおじさんがちょうど見つかって日の出の光にオレンジに染まっていく…

インドが2 デリー→アーグラー

早くに目が覚めてしまったので朝食を求めて街をさまよう。入った食堂でメニューをとってくれた小学生くらいのボーイの男の子はしばらくして学校の時間なのかリュックを背負って外に出た。昔は日本もこんなだったのだろうけど、ふと彼の遊ぶ時間について考え…

インドが1 東京→デリー

仕事を辞めてからの2日間。ビザを申請したりハローワークに行ったり、旅の準備をしたりと非常にバタバタしていたせいで、いまいち旅に出るという実感がなかったものの、成田の搭乗ゲートへ向かうモノレールに乗り込むと、急にそれが喜びとして胸にわき上がっ…

南半球から北半球へ

わずか7時間、東野圭吾の分厚い小説に没頭している間に飛行機はズシンという揺れをひとつたてて ケアンズから東京に帰ってきていて、小説は読み終えられることもなく、僕もその間ほとんど寝なかったから 実際の距離よりもものすごく近いように感じてしまう。…

オーストラリアの4

朝ホテルに迎えに来たバスに乗り、途中でフェリーに乗り換えて無人島フランクランド島へと向かう。トイレも何もない島に沖合から小さな船に乗り換えて行くのだけど、海もきれいだけど珊瑚の欠片でできたビーチがすごくいい。どこに行ってもいたれりつくせり…

オーストラリアの3

朝早起きしてラフティングへ参加する。この街のおかしいのは、街のツアー会社にも土産物屋にも日本人スタッフがあふれていて、どれだけ現地人のやっているツアー会社に行って申し込んでも翌朝ホテルに迎えに来るバスから下りてくるのは日本人スタッフだとい…

オーストラリアの2

朝海岸線を港まで散歩すると草ラグビーをしている集団がいて、そういえば昨日もテレビの2つのチャンネルでラグビーを放送していたのを思い出し、日本がこの国に勝つことはないだろうとふと思う。 海沿いのカフェで朝飯を買って港へ行き、島へのツアーへチェ…

オーストラリアの1

朝6時前にケアンズについて荷物を受け取ると、ツアーで申し込んだためにカップルの集団に囲まれる。。考えてみればホテルを取って海外に来るというのが初めての経験なので、それだけで歳を取ったなという気になってしまう。市内に移動して、10ヶ月ぶりに会う…

往路

一度家に帰って、3年ぶりくらいにバックパックを背負い、成田空港へ向かう。チェックインするときに案の定偽物っぽいパスポートのことを突っ込まれ、それでも無事に荷物を預けて、これから行くよと電話をかけて飛行機に乗った。考えてみればもう世界を20カ国…

富士登山

夜の8時、新宿発のバスに乗り中央フリーウェイを行く。 バスは半分以上が外国人ツーリストで、なんだか日本人の多い観光地の長距離バスに乗ったみたいだ。 隣にいつも通りkrvが座ってるせいもある。 僕は昼間のんびりと寝ているはずなのにいつのまにか眠って…

案内人

犬小屋でkrvと盛り上がりながら朝を迎えて家に帰ったのが9時近くで、フランス人たちに鎌倉を案内するという12時の約束は到底守れなかった上に、15時の再集合の時間にもしっかり遅れた銀河系も超えていきそうなほどにスカッと抜けた青空の日曜、それでも埋め…

寝くさす

久々の二日酔いで気持ち悪い朝も頑張って郊外へ出てネクサスを見る。子供たちの遊び場になるコールハース棟は容積率が低いせいもあるけど、集合住宅らしくない佇まいがスティーブンホールやマークマックに比べると圧倒的に魅力的。

急襲

友達を訪ねたついでに寄る九大の近くの箱崎宮という元寇にまつわる神社。青空に誘われてこの参道をずっと海の方に歩いていくと鳥居の先に見える都市高速。博多で一番かっこよくて楽しい都市イベントのひとつだ。片側2車線が積層されているので高さがあるし、…

福岡〜熊本

レンタカーの軽自動車を120キロでぶっ飛ばすと、ちょっとした風でも飛んでいってしまいそうな福岡から熊本へのドライブ。雲は僕らの行く先をよけて青空をつくりだす。高速を下りて安藤忠雄の装飾古墳館へ立ち寄る。古墳がランドスケープのように扱われている…

小さな都市

地面に寄り添っていく飛行機の窓から見える風景があまりに都心なのがステキな福岡。移動のストレスレスは大事なway of life。実際に町にいても飛行機が怖い程でかい特に九大の辺り。慣れるまでいちいち身を屈めてしまう僕、もつ鍋ですごく幸せな気分になる。

年に2回は来てしまう

朝起きると天気がよくて僕は鎌倉。うっすらと紅葉しかかった紅葉越しの西日を楽しむ。3日連続で眺めるきれいな夕方。

エッセン

ミュンスターの退屈な市街をうろうろしながらインフォメが開くのを待って、ボレス/ウィルソンの建築がどこにあるか分かるかと訪ねたが、知らんと言われて僕は彼等ほど地元に根付いた建築家もいないと思っていたのだが、そこで全然知られてない彼等って一体…

方言のない土地へ

朝一でツェレを経由してハノーファーへ。日曜でインフォメもしまっている中、勘をたよりにエキスポ2000の会場へ。MVはすっかり廃墟になっていてしかも周りの塀もなぎ倒されていたので遠慮なく僕は上へ上る。階段の踏み板も持ち去られてなかったりする状態で…

ハンブルク

3時頃に泥酔状態でパーティはお開きになり、それでもなんとか6時に真っ赤な顔のまま起きた僕は、ハンブルク行きのICEに飛び乗り、へたな飛行機よりもよっぽどゆったりとしたシートでぐっすりと眠る。 ハンブルクは一見すると完全な港町だからまずここがまだ…

インスブルック

インスブルックのユースは朝食抜きだと10ユーロというスイス上がりの僕からしたら信じられないような安さで、高物価地域をぬけた安堵の眠りから覚めると昨日の悪天が嘘のような日差しで、僕は洗濯を忘れてかなりにおう靴下をはいて早速町へとくり出す。 町か…

ヴァルス

スイスの東のクールという古都の、町を見下ろせる高台に立つ建物の下、わりと強く降る雨音で目を覚ます。斜面に立つが故に建物が持ち上げられていて、しかも下には落ち葉が残っていたので、これでビニールシートをしいたらふかふかで気持ち良く眠れそうだと…